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転職先はブラック企業第69話「ブラック企業社員の裁判対策」

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 前回の話はこちら

 

裁判の準備をしよう

僕は先生に言われるがまま、裁判の準備にとりかかった。

 

ブラック企業を許すわけにはいかない。どうにかして、社会的な制裁を加えてやる。そう思いながら、PCを開き、当時のデータを探し始めた。

 

当時、僕の予定は全て会社のGoogleカレンダーに記録していたから、そこを開いてキャプチャを取る。そうすれば、僕の異常な残業実態はすぐに明るみに出ると考えた。

 

1ヶ月毎のキャプチャを入社から今までとるだけ。そんな簡単な仕事だと思っていた。

 

しかし。

 

会社からの妨害

なぜか、自分のGoogleアカウントが開けない。会社の情報にアクセスできないのだ。冗談ではない。ノートパソコンに置いた手が止まり、目が泳ぐ。

 

なんということだ。まさか、会社は僕の動きを予想していたのか。

 

ブラック企業といえど、さすがはエリート集団の集まりである。嫌なところで仕事が早い。

 

一瞬で終わると思えた残業記録の収集は、いきなり頓挫した。

 

証拠収集の方法を改めて考えねばなるまい。

 

メールアカウントさえも確認できず。証拠を集められない

ネットで調べていると、メールのやりとりも業務時間の証明になることがわかった。やりとりをしているのなら、少なくともその時間帯は働いているだろうということらしい。

 

しかし、そもそもGoogleアカウントにログインができないから、メールを見ることもできない。

 

こうなると会社の入退室の情報をもらう、という方法になるのだが、うちの会社にはタイムカードもなければ出退勤管理すらもない。

 

過剰残業を示す、ログを取る手段が、ないのだ。

 

精神的に参っていた僕にとって、この途方もない証拠探しはとてつもなく苦痛だった。裁判判例と法律の条文の間を右往左往する日々は、誰も解けない方程式を延々と解くような孤独な戦いだった。

 

なぜこんなことをしているんだろう。

 

法律を守らないのは会社なのに、なぜ僕がこんなことをしなければならないのか……