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転職先はブラック企業第67話「はじめての法律相談所」

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前回の話はこちら 

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法律相談所でブラック企業対策

Kさんからの紹介を受け、僕は四谷駅に向かっていた。

 

多くのビジネスマンが歩いていて、タクシーを呼んでは新宿方面に流れていく。

そんな中、僕だけがパーカーにジーンズで、よくわからない格好をしていた。

 

小さなビルに「四谷法律相談センター」の文字を見つける。足の遅いエレベーターは7階に向けてじわじわと登っていく。

 

法律。なんと重い響きだろうか。僕は幸いながら法律に抵触することなく行きてきた。しかし、その未知の領域に、今から足を踏み入れようとしているのだ。

 

やろうとしていることは悪いことではない、それはわかっている。それでも、なんだか大それた、身の丈にあっていない大きなわけの分からぬものと握手するように思えて、僕は巨大な不安に襲われた。

 

7階につくと、透明なプレートに「四谷法律相談センター」の文字が印字されていた。僕はどこを見たら良いかよくわからず、どう入ったらいいかもわからなくて、オフィスに踏み入れた右足を伸ばしたり引っ込めたりした。

 

「どうなさいましたか」

 

受付の女性から声をかけられる。僕は、なるべく平生を装って「予約したしょうきちです」とこたえた。

 

案内されたソファでの長い長い5分間のあと、僕は個室に通された。個室はガラス張りでありながら、絶妙なすりガラス加工がしてあって、相談者の顔は外から見れないようになっている。なるほど、プライバシーと透明性のせめぎあいとはこういうものなのか、と思った。

 

軽いノック。僕がはいと答えると、40代くらいの男性が入ってきた。胸には、弁護士バッジ……!