もちもち動物園

楽しい働き方研究ブログ。第二新卒転職→ブラック企業勤務→宮崎移住。

転職先はブラック企業第65話「休職」

スポンサー広告

信じられないほどの高額な治療費を出され、僕は嫌気がさして病院を飛び出した。良かったのは、診断書をもらっていたことだった。

 

休もう。休職だ。とりあえず、休職をしよう。僕は診断書という武器を手に入れ、会社にメールを入れた。

 

「診察の結果、うつ状態と診断されました。医師にも会社を休むことをすすめられたので、1ヶ月ほどお休みさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか」

 

医師から言われたことをまとめ、自分のプロジェクトに関係する10人ほどをCCに入れ、宛先を社長と副社長の青井にして送信した。

 

青井からは5分ほどで返事が来た。

 

「了解。復帰できそうだったら連絡頂戴。それまでゆっくり休んだほうがいいね」

 

青井らしい、さっぱりした対応だった。また、社長から僕にメッセージが来ることはなかった。

 

僕は開放感と申し訳無さに包まれていた。

 

1ヶ月の休職、つまり休み。とりあえず休みたい。休もう。そうした気分と、ほとんど返事をくれないプロジェクトのみんな。きっと、僕がこなすはずだった仕事が一気にまわってきて、僕のことを恨んでいるのだろうと思った。

 

同僚のため息が聞こえるようだった。僕は怯えた。街で営業をしている会社の社員に会うのが嫌で、近場のツタヤと松屋を往復しながら過ごした。

 

昼間にTシャツ姿で歩くのは最初は気分が良かったが、3日もすると、これでいいのだろうかという罪悪感が生まれてくる。今、僕は本当に働けない状態なのだろうか。もしそうでないとするならば、僕はサボりだ。ただの。

 

そう思って、とりあえず転職サイトを開いてみるも、まったくもって集中できない。僕の疲れた脳は、眼の前のテキストを言語として認識していない。僕はサイトを見ていた流れでネットサーフィンを始め、YouTubeを見始めて、そして夜になった。4時に寝て、12時半に起きる。松屋に行き、牛めしを食い、また昼寝をして、起きたらなんとなくYouTubeを開き、ゲームの実況動画を見て、夜になる。眠れない夜。うだうだしながら夜明けまで過ごし、太陽がのぼり始める頃に眠る。

 

毎日働いていたら、時間の使い方を忘れてしまったようだった。旅行に行く気にもなれず、ひたすらにお金の掛からない毎日で日々を浪費するしかなかった。

 

そんなとき連絡をくれたのは、前職で良くしてくれていた、エンジニアのKさんだった。