もちもち動物園

楽しい働き方研究ブログ。第二新卒転職→ブラック企業勤務→宮崎移住。

転職先はブラック企業第62話「仮病」

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5月の日曜日、僕は勉強会を休んでレンタルビデオ店でビデオを借り、それをひたすらに眺めていた。ベッドからほとんど過ごさずに、ただディスプレイの上をなぞる。夕飯を食べに行こうと思って駅に向かって歩きだすと、板橋の街が夕日に照らされて輝いていた。

 

久々にゆっくりと街を歩いた。クロックスで歩くのは革靴で歩くよりもずっと心地よかった。松屋に入ると、僕は牛めしをいつもの2倍の時間をかけて食べ、味噌汁をゆっくりとすすり、出された水を全部飲み干してから、ごちそうさまと言って出た。

 

散歩はたらめに楽しかった。用もないのにマルエツに行って果物をながめたり、惣菜コーナーでうまそうなブリの照焼を手にとったりする。実は、街にはいろんな刺激があったということを思い出した。

 

仮病

ある月曜日、僕はついに仮病を使った。もう、会社に行くためにドアを開けることができなかったのだ。冷や汗をかきながら出したメールでの連絡には、意外にもあっさりとOKが出たことに驚いた。

 

開放された気がした。朝10時に部屋にいることが、とても不思議な感じがした。僕は心地よい罪悪感の中、二度寝をした。昼の1時になってからのそのそと起き、冷蔵庫から牛乳を出して飲む。胃が食べ物が入ってきたことを察知して、急に何か食べたくなった。

 

クロックスをつっかけて家を出る。昼間の板橋はとても静かだった。当然ながら、社長も頭脳警察もいない。新宿のオフィスと8キロくらいしか離れていないというのに、天と地の差だ。すごいことだ。何もしていないのに、社長から怒られないなんて。

 

僕は1駅分歩いて板橋区役所前のココイチでカレーを食べた。

 

その途中、何人かのビジネスマンとすれ違った。すれ違うたびに、彼らと目があう度に暗い気持ちが戻ってきた。月曜なのに私服で歩いているところを彼らに見られることが辛かった。

 

彼らとは別の時間軸で動いていることが恐怖だった。なぜ休んでいるのか。自分が弱いだけじゃないのか。怠けているだけではないのか。僕は名前の知らない大勢の誰かに責められている気がして、早足で家に戻った。

 

自分の休んでいることに理由がほしかったのだ。

 

僕は思わずキーボードを叩いた。検索ワードは「新宿 精神科」。

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