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転職先はブラック企業第41話「敗戦処理担当」

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事業部は解体され、僕のやっていたサイト制作を扱う部署はなくなった。

 

……かに思えた。

 

しかし、僕は依然として、むしろ以前よりも孤独に、前部署の仕事(サイト制作、SEO、そして頭脳警察とのやりとり)を続けなければならなかった。

 

任されたのは敗戦処理

新しく任された僕の仕事は「コンサル業務」と「敗戦処理」だった。

 

 

コンサル業務というのは、簡単に言えば企業に対してネットの先生をやることだ。

 

サイトをそもそも持っていないとか、持っていたとしても1998年くらいに組んだような化石化したサイトしかないとか、逆にサイトにたくさん金と人員を割きすぎて、雪だるま式に運用コストが膨らんでしまっているとか。こういう企業が世の中にたくさんある。当然、経営者としてはこれらをどうにかしてネット的にイケてる次世代テクノロジー企業になりたいと思っていることが多い。

 

したがって、僕らはそういった「ネットを使いこなせていない企業」に対して、ネットを使ってどう売上を伸ばすか、コストカットするかをコンサルしている。これが前者のコンサル業務だ。

 

ちなみに「コンサルを受けるとテクノロジー系企業の仲間入りができる」と冬季オリンピックのスキージャンパーもびっくりな(論理的)飛躍を遂げる経営者も中にはいるが、こうした方には要注意である。

 

なぜなら、ウェブのコンサルをしたことによって企業の見た目や売り方が劇的に変わるわけではないからだ。せいぜいホームページがきれいになるくらいである。コンサルにおいて重要なのは見た目ではなく中身の分析だったりするので、地味すぎる作業にしびれを切らした経営者からは「何でこんなに地味な作業しかしないんだ!もっとこう、バーンとかブオーンとかやりたいんだよ!ユーチューバー呼べよ!」みたいに言われることも稀にある。そういう時、僕らは夕飯に食べるラーメンはどこの店にするかを考えながら「そうっスね」とか言ってやり過ごしたりする。

 

そして、敗戦処理というのは、「潰したサイト制作の部署で、残っている制作案件を全て片付ける」ことを指す。

 

出口戦略という言葉がある。軍隊が撤退する際に、どれだけ戦力を疲弊させずに撤退できるかを追求した戦略である。僕の会社はこれを重視した結果、潰した事業部の敗戦処理に人員は割かないという方針を打ち立てた。したがって、僕は上司を抜いた形で残っているサイト制作業務をこなすようになった。

 

普通のテンションで言ったが、これはもうすごいことである。単純に1人、人員を抜かしながら新しいコンサル業務もこなすのである。

 

「出口戦略に基づき、高効率での事業撤退処理をこなしてくれ」

 

僕の新業務任命時に、副社長の青井が放った言葉である。言葉ヅラは美しい。だが、この美しさは危険だ。この美しさを色で例えるなら「雨上がりの虹」ではなく、「ヤドクガエルの皮膚」に近い。一見キレイだが、極彩色をまとう理由は一つ。毒を仕込んでいるからである。危険信号なのである。ヤバイから近づくなよというサインである。

 

「はい、心機一転頑張ります」

 

僕は危険信号だと知りながら、特攻覚悟で突き進んでいかねばならない。もはやヤケである。しょうがないのである。こういう運命なのである。

 

そんな敗戦処理の中で、僕はあるクライアントと出会った。

 

その名をレクサス・マーケティングというのだが、これまた面倒な案件だった……