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転職先はブラック企業第40話「事業部が潰れたでござる」

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結論から言おう。僕の事業部が潰れた。

 

わかる。「あまりにも急すぎないか」と言いたいのだろう。でも、僕らだって同じ思いなんだ。そうだ。急すぎたんだ。これがベンチャーなんだ。

 

ITは流れが早い。ベンチャーは意思決定が迅速だ。そういう話をちらほら聞く人も多いだろう。それでも限度というものがある、はず、なのだ。でも、ないのだ。限度なんて。

 

事業部が潰れるきっかけから、実際に潰れるまではせいぜい4日とかからなかった。

 

何だ。何だこの気分は。

 

君に言わせれば、問題は諸々他にもあって

あの日はただのきっかけだって

わかってるよ

 

失恋ポエマーもびっくりの急展開じゃないか。なんだこの失恋劇は。そっち(事業)が別れるなんて言ってもこっちは心の準備もできていないんだ。

 

とにかく聞いてくれ。敗残兵の回顧録を。

 

 

ただでさえギリギリな事業部に、CMSシステムの営業という新たなミッションが加わり、僕は営業の中でドリームプラン社へのいざこざや展示会への参加など、仕事が増えていった。

 

僕らの本来の仕事は、顧客(主に「頭脳警察」社)のクリエイティブ制作。サイトやバナーなどを設計し、制作するのが仕事だ。

 

だから、営業をやり始めたことのしわ寄せは、当然制作の方にいく。

 

 

ここで制作という仕事の構造を簡単に説明すると、制作というのは「お客さんの作りたいモノ」を作るわけなので、「作りたいモノは何か」をきっち決めないと動けない仕事である。手を動かす仕事に見せかけて、結構コミュニケーションがいるのである。

 

「デザイン案、これでいいですよね?」

「写真、多分違うのが良いと思うので、もう一枚ご用意いただけませんか?」

「このタグに入れる文言はこちらでいいですか?」

 

こういった内容を五月雨式にメールする。毎日。仕事の半分はもはやメールである。

 

もちろん中にはメールと言えど、超緊急の案件もあったりするので、(件名に【大至急】とか書いてある)見敵必殺、サーチ・アンド・デストロイ的にすぐヤるべき案件もあったりするから気を抜けない。

 

そんな制作のコミュニケーションの時間を、営業はごっそり奪っていく。そりゃあもう、ごっそりだ。回転寿司のカウンターに座ったら、隣のおっさんが紅しょうがをごっそり盛っていて、1回では飽き足らずに立て続けに4,5回ほど盛りまくり、紅しょうがポットをカラにしたりすることもあるだろう。あれだ。あの衝撃を思い出すんだ。

 

ちなみに僕はこの類の紅しょうがポットスッカラカンおやじによくあたる。紅しょうがを食べたいのに、ポットを補充してくださいとは言いにくい。かと言って、補充してくださいと言ったとしても、隣のおやじにあてつけみたいに思われそうでなんとも言えないのだ。

 

そんなことはどうでもいい。とにかく、制作のコミュニケーション時間が足りなさすぎるのだ。

 

この変化は制作の受注状況にモロに響いた。モロ出しだ。したがって減益ぶりがモロ出しなのだ。

 

そもそも、紹介案件ばかりで面倒くさいクライアントばかりあてがわれていた僕らの事業部は、ただでさえギリギリな工数対粗利が急降下した。僕らが働きまくっているにも関わらず、あんまり利益出ていないよね。Excelの管理票はそう示している。当然だろといいながらレッツノートをかち割りたいが、そうすると僕の給料もかち割り氷のように爆砕するので何もできずに唇を噛むしかない。

 

度々社長の前に呼び出される僕ら。

 

「パフォーマンス残してないんだからお前に給料出さねえぞ」

 

と、詰められる事業部長。僕らの精神は、水に1分間つけておいたトイレットペーパーのカスのようだった。何が言いたいかというと、僕らの精神が限界だったということだ。

 

それに輪をかけて僕らを貶めたのは、頭脳警察SNS事件。

 

頭脳警察の社内SNS(頭脳警察社の全コンサルタントが見てコメントをするルールになっている)で、僕らが酷評されたことだ。しかも、これが頭脳警察のチームリーダーから直接うちの社長の耳に入ったから恐ろしい。

 

オフィスでワンピースの最新話を読んでいた社長は烈火のごとく怒り狂い、ジャンプを事業部長に投げつけた。ジャンプの角は事業部長の頬に当たったが、彼は声にならない叫びを、小さく、「ウグッ……」とあげて、こらえた。僕は彼の精神に畏敬の念を覚えた。

 

「お前、灰皿に捨ててあるタバコ全部ミキサーにかけて飲め。飲み干せ。さもなければやめろ。てかパフォーマンス上げてないなら給料返してからやめやがれ」

 

僕らはひたすらに、すみません、すみませんと連呼した。

 

この事件において、僕らの精神は浸け置きのトイレットペーパーから、ハエたたきで叩かれた後にティッシュでくるまれて捨てられた潰れ気味のハエ程度に成り下がった。何が言いたいかというと、僕らの精神が限界だったということだ。

 

最後に。トドメは身内からだ。

 

社長お気に入りの金髪ギャルデザイナーが、もうやめたいと言い出した。僕らが機能していないことを理由に、だ。

 

確かに、僕らはきちんとできていなかった。完璧ではなかった。クライアントへの連絡も遅れたし、アポ数も十分ではなかった。

 

それでも。僕らは頑張ったんだ。UI、UXをわからないなりに勉強したし、定時で帰りたがるデザイナーをハーゲンダッツでなだめたりもした。朝日を見ながら、白目を剥きながら、鼻血を出しながら、1日20時間働いた。

 

それでも、

 

「もう、クリエイティブは潰すから。解散。お前らをどうするかは考える」

 

との、一言。

 

この一言において、僕らの精神はティッシュにくるまれた潰れかけのハエからリストラされたおっさんが公園で抜いた鼻毛で作った鼻毛文字「うんこ」に成り下がった。何が言いたいかというと、僕らの精神が限界だったということだ。

 

しかし、

 

それでも、

 

僕のブラック企業生活は続く。

 

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