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転職先はブラック企業第36話「ビッグサイトの攻防」

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ビッグサイトへ出陣

「準備はいいか。出発だ」

 

時間は朝の7時15分。テレアポ部隊のマゾ彦たち(もちろん徹夜)に見送られ、東京ビッグサイトへ出発する。

 

圧倒的な倦怠感だ。ビッグサイトの出展期間は3日間。その間はアポはできないので、クライアントへの資料提出は先に済ませなくてはならない。1週間分の資料提出を一気に済ませてきた結果。朝5時には、ソファ、床、さらには机の上で寝そべりいびきをかきはじめる社員が続出した。

 

なぜか、うちのオフィスにはこたつが設置してある。理由はご想像の通り、朝まで働き通しの社員が眠るためである。当然、こんな切羽詰まった時期のこたつは大人気だ。ちなみに、こたつ1番乗りを男性社員がとると僕らも入りやすいのだが、女性社員がとったら僕らは横から入り込むことができない。仕方なく、硬い床にヨガマットを敷いて居心地の悪い仮眠をとるしかないのだ。

 

そんなギリギリの朝をこえて、僕らは電車に乗り込んで進んでいく。新木場を過ぎたあたりから、スーツケースを転がすビジネスマンや、大荷物のOLが増えてくる。僕らと同じように、ビッグサイトへ向かうのだ。

 

国際展示場前につくと、周りは完全に僕らの同業他社。早足で各々のブースに向かっているのだ。会場につくまでの長い長い道のりを、僕らは営業トークを反芻しながら進む。国際展示場のばかでかいオブジェに感嘆する暇もない。

 

ブースについたら、手早くセッティングを済ませていく。パンフレット、会社の資料をロゴ付きの紙袋に入れてセットにしていく。このときのために用意した、CMSサービスのステッカーも忘れてはいけない(PCに貼ってもらおうと生産したものだが、果たしてそんなことをしてくれる優しいクライアントがいるのだろうか)。

 

「こんにちは~♪」

 

見ると、女子大生チームがやってきた。20人の美人女子大生が加わると、雰囲気は一気に変わる。静電気がからみついてくるような緊張が少しほぐれた気がした。

 

円陣は試合開始の合図

「もうすぐ時間だ。お前ら、本気でやれよ」

 

「そうだ、円陣でも組もうか。3日間の長丁場だから、気合入れていこう」

 

「ういっす」

 

「めざせアポ200件、行くぞー!!」

 

声量だけがでかい返事がかえってくる。他のブースでも同じように、やたらと声を張り上げるところがある。どこも決まってベンチャー企業だ。気合と高い目標が大好きな、前のめりな新興企業たち。

 

そのとき、アナウンスが流れた。

 

えー、只今を持ちまして、ウェブマーケティングEXPOの開催を致します。どうぞご入場ください。

 

客は狩るもの

午前中は客数が少ないから、比較的まったりとしながら会場をウロウロできる……はずだった。

 

「お前ら、暇を持て余してるんじゃねえぞ。そこ、暇だったら客をナンパしてこい」

 

「えっ、他社のブースの前で勧誘していたら怒られるんじゃ……」

 

「そこはうまくやれよ。第一、うちと他の会社の境界として、線でも引いてあんのか?」

 

「いえ……」

 

「じゃあ行けよ。とっとと行け」

 

獲物を探すスズメバチのように飛び去っていく社員たち。社長は当然ピリピリとしている。

 

「今回の展示会は250万かかってるんだ。もしアポとれそうでとれない案件があれば、俺を使え。ねじ込んでやる」

 

恐ろしいオーダー。

 

午後になると、一気に客数が増えだした。瞬く間にブースのテーブルは埋まっていった。

 

女子大生部隊の活躍は上々で、すり抜けようとする客の足止めに成功している。彼女らが足を止めているところに社員が滑り込み、ぜひこちらへ!とテーブルへ誘導させる。立ち止まっている客を誘導するのは容易い。

 

13時に差し掛かる頃、副社長の青井が大量のパンを差し入れてくれた。ありがたい。ブースの裏で、2分で頬張る。書き入れ時に5分も休んでいたら、社長に怒鳴られる。

 

こうも商談ばかりしていると、頭の中がパンクしそうになる。商談中は覚えたばかりの新商品の説明で頭はフル回転。ヒアリングしているときも、どうやって懐に入り込もうかと神経を尖らせて話をきかねばならない。レポートを作成しているほうがまだ楽だ。疲労がわかりやすくたまってくる。脳内が焦げ付くようだ。

 

そのとき。インターンの小宮が走ってきた。

 

「すみません。商談中以外の社員の方は、ブース裏に待機、とのことです。しょうきちさんはこのままで大丈夫です」

 

小宮は早口でそれだけ言うと、他の社員にも伝えに行くのだろう、ブースの端までかけていった。何があったのだろう。そのまま待っていると、社長が眉間にしわを寄せながらやってきた。

 

「スパイが入り込んでいるぞ」

 

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