もちもち動物園

楽しい働き方研究ブログ。第二新卒転職→ブラック企業勤務→宮崎移住。

転職先はブラック企業第30話「フィーバー」

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フリー写真 浴衣姿で狐面を外す女性

 

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断末魔フィーバー

「だから、マジお前何回いったらわかるんだっつってんの!マジバカじゃねえの。マジてめえみてえなカス人間は勉強する意味ねえんだから学費全部ウチもってこいよ。どうせ意味ねえんだし」

 

「すみません、本当にすみません!」

 

「すみませんじゃねえよ。お前の作ったページ、1ヶ月たってグーグルの検索順位何位だよ」

 

「圏外です」

 

「だよなあ!1ヶ月のPVはいくつだよ」

 

「3です」

 

「だよなあああ!クズ!おい、とっとと持ってい来いよ!カネ!会社にいる時間で評価してもらおうとか甘いんだよ!」

 

ある日のこと。ドリームプラン社のサプリ事業マネージャーの柿沼は、いつものようにインターンをいびっていた。結果が全て。出せないやつはクズ。それが彼の仕事論だ。更に付け加えるとするならば、クズには何をしてもいい。奴隷のように扱ってもいい、と。

 

ふと気づく。ずっと携帯が鳴りっぱなしだ。断続的に鳴る通知音。

 

「うるせえな、ちょっと待ってろ」

 

携帯を確認する。と、そのとき。

 

「~~~~~~~~~~~~~!!!」

 

絶句。会社で運営しているツイッターアカウントの通知だ。それも、毎秒に何通もの通知が雪崩のように送り込まれてくる。

「医学的根拠なしにサプリ売ってるって絶対なめてるよね」

 

「最悪。もう買わない」

 

「クズの塊」

 

「この会社もう終わりだね」

「おい、なんだよこれ、なんだよこれ、マジで……何なんだよこれ!」

 

いくら適当な記事を書いても、こんなことは今まで一度もなかった。インターン生もそわそわしだす。明らかに変だ。何が、何が起きているんだ。驚くのも束の間、今度は電話が鳴り響く。

「お宅ドリームプランさんだよね?お医者さんのお墨付きっていうから買ったのに、嘘っぱちだったなんて。ひどい嘘つきだね!詐欺だよ!もう買わないから!」

一方的に投げつけられる、憎悪たっぷりの言葉。クソが。医者の保証だなんて、それっぽく言ってれば実際の効果なんて無視してみんな買うじゃねえかよ。たかがサプリに生意気言いやがって。金貰って商品渡したらそれだけの関係だろうが。わざわざ意味不明なことで電話かけてくんなって。

 

だが、電話もツイッターへの攻撃もそれだけでは終わらなかった。

 

「柿沼さん、見てください!うちの商品ページのレビューにすごい量の批判が書き込んであります!」

 

「うるせえ!なんとかしろっ!」

 

「どんどん増えてます!」

 

「だからなんとかしろよ!てめえで考えろ!」

 

「柿沼さん、代表を出せってお電話です!」

 

「折り返しにしろ!電話線を抜いておけ!今日は一切電話に出るな!」

 

「あの、商品のレビュー欄の方は……?」

 

困惑するインターン生。柿沼は叫ぶ。

 

「あーもう、コメント欄なんか封鎖しやがれ!何で俺がそこまで言わねえとわからないんだよ!」

 

「あの、柿沼さん!」

 

「今度は何だよ!」

 

「サイトが……サイトが落ちました!」

 

「何とかしやがれ!クソ野郎!!」

 

柿沼は充血した目を見開いて絶叫した。

 

 

大火災、大爆発、大炎上

僕らがやったことをまとめよう。

 

ある医師のツイッターアカウントから出発する。「私の友人が、このサプリ販売会社に勝手に名前を使われています」「医学的根拠がまったくないアプリが売られています」とのつぶやき。もちろん、つぶやきは炎上好きの東大生、本村の根回しによるものだ。

 

つぶやきを見て、今度は本村がそれを拡散する。こんな企業、許しておけるか。正義のために拡散しよう、この悪行を。健康を汚す企業に罰を与えるのだ。10万を超えるフォロワーが、一斉に拡散を始める。

 

この宣言に食いついたのが、食や健康をとりまく美食家と、Webの喧嘩を記事にするライターたち。さらには評論家から、ロハス系の起業家まで。炎上が許せないやつ、炎上が大好きなやつ、思い思いのままにアカウントを叩きまくる。ドリームプランの悪行がどんどんまとめらて記事になり、それがまたシェアされて火に油を注ぐ。

 

「ドリームプラン」がホットワードになりつつある中、更に火種が投下される。財前のWebページ、ブラック企業ブレイカーズからだ。ドリームプランのインターン酷使状況について、詳細を世間に知らしめるとともに、我々は断固抗議する。

 

サプリの方で既に炎上しているから、延焼は早かった。普段は労働問題に興味がなさそうなアカウントも、ここぞとばかりに拡散している。そこからブラック企業断罪系のアカウント、まとめサイト、Webの大型掲示板へと舞台は広がっていく。無給で学生をいいようにこき使うな。成果が出せないから肉体労働に送り込むなんて、あり得ない。ブラック企業め、早く賃金を支払え。

 

ついにはドリームプランの通販ページに書き込みをしたり、電話突撃を試みるものも現れた。SNSで渦巻く憎悪が、マグマのようにサイトへなだれこんでいくのだ。そこからサイトが動かなくなった。おそらく、調子に乗ったエンジニア崩れがサーバー攻撃でもやったのだろう。祭りは目立ったやつが勝ち。過激なことをしたやつが勝ちなのだ。

 

おそらく柿沼は怒り狂っているだろう。やつの命もここまでだ。

 

1時間毎にかっちり送られてくる本村のレポートを見て、僕は仕事を進めていた。残念ながら、僕の会社もブラック企業なのだ。仕事をサボっていびられるわけにはいかない。

 

でも、これで終わりじゃない。柿沼には、オフィスで苦しむだけじゃ足りないはずだ。きちんと責任をとってもらう。

 

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