もちもち動物園

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転職先はブラック企業第29話「祭りの始まり」

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なんてったって、今日は日曜日なのだ。こういう日に、やるべきことは済ませ無くてはならない。いつもは日曜日でも会社にいないと「無断欠勤にしておくから」とか言われるけれども、会社の業務は午前中にひたすらやったから、お咎めまではいかないだろう。

 

夜8時。西武新宿裏のマクドナルドで、僕と佐藤綾は100円のコーヒーをすすりながら弁護士の財前を待った。ブラック企業を壊す弁護士。正義なのか悪なのか。柔和なのか強面なのか、全く予想がつかない。まあ、悪ではないとは思いたいが。

 

しばらくして、茶色のジャケットを羽織った紳士風の男がこちらに歩いてくるのがわかった。 誰かを探している素振り。

 

「あの、財前先生でしょうか」

 

僕は座ったまま軽く一礼をする。続いて佐藤も。

 

「先生はやめてください。私が財前です。あなたがしょうきちさんと、佐藤綾さんですね」

 

背が高い。だが、やわらかな表情から威圧さを感じない。安心できそうだ。

 

「失礼しますよ」

 

テーブルに腰掛ける財前。佐藤綾をまっすぐに見て、おびえる羊を手懐けるようにして言う。

 

「この度は大変でしたね。綾さん。どうかご心配なさらず。あなたの心配事は、もうすぐなくなりますよ」

 

「ありがとうございます。でも、私、絶対ばれたくなくて。私がこの情報をリークしたってこと、ばれたらひどいことされる気がして」

 

「ふむ」

 

僕はじっと財前を見つめる。伏し目がちな佐藤をゆっくりと観察している。自己肯定感を全て奪われて奴隷のようになってしまった佐藤を、財前はどんな目で見ているのか。

 

「相手が何かしてきそうで、怖いんです」

 

「それならまったくもって心配いらないよ。彼らの悪行はブラック企業ブレイカーズのサイトで公表させてもらうが、君のことは私の事務所が守ると約束しよう。君は私に話を聞かせてくれるだけでいい」

 

「あ……ありがとうございます!」

 

佐藤は泣きながら、今までの経緯を話した。

 

祭りの始まり

「しょうきちさん、こっちはもうOKですよ。いつにしますか。やるなら早くやりましょう」

 

財前とのアポの後、携帯が鳴った。声の主は、炎上が好きなピラニアの本村。

 

「できれば、敵を燃やすのは夜がいいですね。平日の夜なんかはみんなネットやっているから、飛び火しやすい」

 

「ありがとう。財前先生は2日後にはネットにアップしてくれると言っていたよ」

 

「了解です。2日後か、火曜。いいですね。やりましょう。アップ後すぐに、すぐに教えてください」

 

早口に急かしてくる。まるで、殺しを待てない快楽殺人者のよう。こいつを敵に回したくはないな。

 

「了解、落ち着いて、落ち着いて。火曜になったら派手にやろう。よろしく頼むよ」

 

「はい。また今度」

 

1秒で挨拶をまとめてガチャリ。せっかちなピラニア野郎だ。

 

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