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転職先はブラック企業第25話「奴隷制度」

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翌日。僕は頭脳警察から紹介されたクライアントの作業に打ち込んでいた。サイト制作の指示書をつくるために、Excelと格闘中だ。

 

普段ながめているだけならあまり意識しないかもしれないが、サイトというのはRPGのダンジョンみたいなものだ。トップページが1階。そこからはじまって、リンクをたどるたびに、どんどん下に降りていく。どこのフロアとどこのフロアがつながっていて、どのページが一番奥底で、といった、部屋の配置を確認しなければならない。

 

ちなみに、そんなダンジョンの間取りを確かめるために、サイトのディレクションマップなんてのも用意しなければならないのだ。ゼルダの伝説とか、風来のシレンとか、ああいうゲームのダンジョンマップを覚えているだろうか。あれをExcelでコツコツつくるようなものだと思ってくれればいい。一言で言うと、正直しんどい。

 

隣で作業をしているのは、インターンの小宮だ。こいつは運がいい。なぜなら、うちのインターンは無給じゃないし、例え結果が出せなくとも、詰められるだけで終わる。ブラック企業とは言え、限度があるものだ。

 

「小宮くん。このサイト制作、任せるって言われたら、やる?」

 

「えっ、や、任せてもらえるならやりたいです」

 

「ちなみにすごい重要なプロジェクトだから、これ、納期遅延したら損害賠償なんだけど」

 

「えっ、えーっ」

 

小宮は目を白黒させ、口をぱくぱくさせて黙る。キャパを超えるだけの不安定な情報を送ったから、脳みそがパンクしたようだ。わかりやすいやつ。

 

「冗談だよ。いきなりそんなの任せるわけないだろ」

 

「ですよね……でも最近、うちも社員の人が忙しくなっているじゃないですか。上場を控えて。だから、意外とあるのかなーって思って」

 

「そうだな。ある程度のラインは覚悟してもらうかもしれない。でも」

 

「……でも?」

 

「いや、なんでもない」

 

でも、人格を殺すまではしない。言おうと思ったが、なんとなくやめた。

 

奴隷制という制度を知っているだろうか。人から思想も自由もなにもかもを奪い、ただの所有物として扱う制度。残念ながら、今僕が働いている会社でもこの忌まわしい制度は継続中らしい。しかし、奴隷の原則は「生かさず殺さず」である。奴隷は財産であるから、殺すことは損失だ。だから、支配者はきちんとラインを見定めている。うちもそうだ。

 

しかし、ドリームプランはそのラインを超えているように思える。人を支配下に置き「使い潰す」ことは、奴隷制度以下の卑劣な野蛮行為だ。

 

メール

ふと目をやると、作業を開始してから1時間半を過ぎている。いけない。メールをチェックしなければ。炎上案件のお知らせなんて来ていたらたまらない。

 

見ると、見慣れないアドレスだ。フリーメールから来ている。クライアントのドメインじゃない。

 

 

A社

しょうきち様

 

こんにちは。ドリームプランでインターンをしている、佐藤綾といいます。

ご訪問の際、頂いた名刺を見てメールしました。

 

先日の夜は助けていただいてありがとうございました。

 

もしよければ、お電話で話したいことがあります。

 

電話番号は……

 

歌舞伎町の夜、ガールズバーで会ったあの子だった。わざわざメールを送ってきてくれたのだ。電話番号を送ってきたということは、きっと何かある。

 

オフィスを飛び出して、廊下でダイヤルを押す。15秒ほどたってから、元気な女の子の声。

 

「どうも。佐藤綾さんですか」

 

「ええ、そうですけど……」

 

「メールをもらったしょうきちです。何かあったの」

 

実は、と佐藤がいう。ゆっくりとしゃべるその内容を聞いて、僕が思ったこと。

 

このドリームプランとかいう会社は腐ってる。

 

投稿強化中:奴隷扱いする会社から離れよう

nojisho.hatenablog.com

 

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