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転職先はブラック企業第20話「パワハラなんて知らない」

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上場を見据えた営業力強化。それに伴う営業担当外にふりかかる営業業務。僕のような、サイト制作のディレクションをやっているような人間にも、その役は容赦なくやってくる。

 

その結果、ついに、月に500時間の勤務時間を超える社員も現れた。過労死ライン、そんなもの知るかと言わんばかりの話。成長戦略を盾にした無茶な欲求が僕らに押し付けられるたび、僕らは命を粉にして、勤務時間の数値に変えていく。

 

そもそも、過労死ラインなんて言葉を社内では聞いたことが無い。僕らの残業はすべて自己責任。パフォーマンスの出せない社員は、何時間働いても自業自得なのだ。

 

「しょうきち、お前も来い」

 

出先で社長から呼び出しを食らったので、僕は訪問後に楽しみにしていた駅そばを無視して社内に直帰した。オフィスに入ると、 早速社長から、デスクの前に来いとのお達し。ブラック企業社員に心が休まる時間はない。

 

「なんかお前らさ、取引先に資料持っていけないとかで朝めちゃくちゃ騒いでたみたいだけど」

 

やっぱり。朝からプリンタが全く動かなかったことで、資料が印刷できなかった事件。

 

「何なの?それ。お前ら印刷くらい前日にやっとけよ」

 

「はい……」

 

「はい、じゃねえよ。ゴミだなお前ら」

 

社長はジャンプをおいてこちらに体を傾ける。臨戦態勢だ。

 

「そんなアポ行ったって金とれるわけねーだろ。ふざけんなよ。お前らのクソアポに払う給料なんてねえんだぞ」

 

僕らは口々につぶやく。すみません。すみません。すみません。

 

「前日にやれ。いいか、前日だ。前日にやれ。まじで、前日。当日にやるのはクズ。ゴミ。ゴミに払う給料なんてないわけ」

 

当たりが強い。一理あるとも思う。確かに、前日までに準備できていたらそれがいい。しかし、僕の資料なんて朝の4時に完成している。そこから4時間巻き戻して完成させるなんて、一体何を削ればいいのだろう。錬金術がほしい。カエルでもコウモリでもガラスでも魔法の杖でもなんでもいいからごちゃまぜにして時間を生み出す錬金術。

 

そんなことを考えているうちに、ミーティングの時間になる。 僕らは散々罵詈雑言を吐かれ、ミーティングに15分遅刻して席についた。

 

そういえば、こういう詰め方ってパワハラって呼ぶらしい。想像したこともなかった。だって、悪いのはパフォーマンスを出せない僕らで、社長は僕らに成果を出せるようにアドバイスしてるだけだと思っていたから。

 

投稿強化中:ブラック企業のパワハラに疲れたら

nojisho.hatenablog.com

 

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