もちもち動物園

楽しい働き方研究ブログ。第二新卒転職→ブラック企業勤務→宮崎移住。

転職先はブラック企業第18話「持株会の出資額」

スポンサー広告

 「書類 サラリーマン」の画像検索結果

転職先はブラック企業17話はこちら

www.mochizoo.xyz

 

 

持株会の出資額は満額きっちり

宴会の翌日(メンズサウナから出てわずか4時間後)の朝礼。社長から、改めてIPOの話があった。

 

IPOについては、下記の引用元を読んでほしい。

 IPOとは、Initial Public Offeringの略語で、日本語に直すと「新規公開株」とか、「新規上場株式」となります。具体的には、株を投資家に売り出して、証券取引所に上場し、誰でも株取引ができるようにすることをIPOといいます。

IPOとは?より

 

「ようやくうちの会社も軌道に乗ってきた。で、昨日も言ったけど、上場ね。3年後の春に上場を目標にして行こうと思う」

 

おお、と声があがった。地べたをなめるようにして這いつくばって生きてきた創業当時のメンバーから漏れる、感嘆の声だ。

 

「そこで、俺らは社員持株会を発足する。お前らが働いているこの会社に、自分自身で投資する訳だ。もちろん、投資されるお金は会社が大きくなるための資金として運用される。IPO時の金銭的リターンと、会社の成長というリターン。2種類のリターンが用意されていることを理解しておけ」

 

会社の成長を自分の成長とせよ。戦後間もなくの起業家がいいそうな、もっともらしく、正しそうな言葉。そんなことは、正直どうでもいい。それより金だ。金がほしい。

 

「これから持株会の書類を配る。名前とか、ハンコを押す場所とか、色々あるから間違えるなよ」

 

経理のギャルの姉ちゃんが書類を配っていく。薄いオレンジ色の、複写式の薄いカーボン紙だ。このペラペラな紙に、僕はこの会社に入り、働き続ける意味を込めるのだ。

 

「そうだ」

 

社長が立ち止まる。書類にペンを走らせていた社員が一斉に前を向く。

 

「出資額は、月額最高で10万。でも、お前ら10万くらい引いても生活できるよな。じゃ、そこんとこよろしく」

 

一部の社員の顔が歪んだように見えた。そんなことは気にせず、社長は自分の机に戻り、週刊少年ジャンプを読み始める。社員はそれぞれ、書類の執筆に戻った。

 

「しょうきちく~ん」

 

マゾ彦だった。泣きそうな顔で、僕に近づいてくる。

 

「10万なんて、俺には無理だよ~」

 

「そんなこと言われても。節約すればいいじゃん」

 

「俺の家、家賃8万なんだよ~。手取りからさらに10万ひかれたら、月4万で生活しなきゃならないよ~」

 

「十分だろ。とりあえずコンビニの飯やめればいいじゃん。明日から自炊だね」

 

「無理無理~!はい無理~!10分でもあったら顧客フォローのメール出さないと、社長に殺されちゃうよ~」

 

本人は悩んでいるようだが、間の抜けた声のせいであまり切羽詰ったように聞こえない。もしこいつが「出資額:5万」なんて書類をだそうものなら、確実に1時間は説教だろう。会社のために頑張れないのか?って。

 

「私は3万にする。10万円なんて、そんなに出せないもーん」

 

金髪をゆらしてギャル社員が言う。おそらく、ギャルが金を出さなくてもお咎めはないだろう。悩むべきは、俺ら男の方。格差社会だ。

 

僕はと言うと、迷わずに出資額を10万円にしてサインする。IPOという賭けに全プッシュして、勝ち抜けるのだ。

 

全員の書類の提出が完了したところで、一部の社員が面談室に呼ばれていく。きっと、10万円きっちり出資できると書けなかった社員だろう。うなだれながら帰ってくる様は、きっと、満額きっちりの10万円に出資額を書き換えられたからに違いない。

 

 転職先はブラック企業第19話はこちら

www.mochizoo.xyz

 

【PR】ブラック企業から転職しよう

3タイプから選ぶストレス用サプリ でストレスに耐えよう

第二新卒転職なら大手のマイナビジョブ20's

僕と同じようにWEB系転職するならWEB/EC専門の転職支援サービス【サポタント】