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もちもち動物園

楽しい働き方研究ブログ。第二新卒転職→ブラック企業勤務→宮崎移住。

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転職先はブラック企業第16話「電マとiPhone」

<過去記事はこちら>

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「宴会 フリー画像」の画像検索結果

宴会の始まり、地獄の始まり

 

見ると、クライアントたちが控えている。僕のチームのメインクライアント、「頭脳警察」の後藤の姿もあった。

 

 

「自衛官と~~!」

 

「サイコ・パス太郎のぉぉぉぉぉ!」

 

「ショオオォトコント~~!!」

 

自衛隊の軍曹(マゾ彦)と、新入りのサイコパス隊員(しょうきち)という設定だ。サイコパスだから電マを握っているという設定もまかり通ってしまう。

 

さて、これからトークが始まるが、僕らには作戦があった(何個目の作戦かわからないが……)

 

ここで参考にしたのは、スリムクラブの超スローテンポトークである。 彼らの面白みは、「間」だ。話の途中で突如生まれる「間」、観客の混乱、そして意味の分からないキャラ。ゆっくりと過ぎていく時間をこらえる中で、じわりとこぼれてくる笑い。ネタ自体はそこまでキレキレでもない。でも遅くするから面白い。僕らもこれをなぞろう。よくわからないキャラで観客を混乱させ、「間」で焦らせていけばいい。

 

マゾ彦がいう。

「これから敵の基地の索敵を行う~!さあ、写真を撮ってこい!」

 

「は、はあああああい!」

 

口を開けっ放しにしながら、僕は叫んでiPhoneをポケットから取り出した。そして、カメラモードにして観客向けてシャッターを切った。

 

「パシャ、パシャ……」

 

会場内に静かに響く、iPhoneのカメラ音。観客はもうすでに何人か、ニヤニヤし始めている。

 

「お~い!」

 

「な、なんですかああああ?」

 

ふたりとも口を開けっ放しにしながら、向き合って見つめ合う。

 

「お~い、写真を撮るならなあああ、ちゃんとしたカメラがいいだろ~」

 

「えっ、あああああ、そうかあああ」

 

時が進むのが1/2になったようなスピードで、僕は電マを取り出し、スイッチを押した。回転音が鳴り響く。そのままiPhoneに押し当てると、

 

「ギュギュギュギュギュイ!!!」

 

と、iPhoneが電マで擦れて変な悲鳴を上げた。

 

「お~い、写真を撮るならなあああ、電マを使うな~~!」

 

「えっ、あああああ、そうかあああ」

 

 

これで〆である。脳みその代わりにババロアを詰め込んだような思考で作ったコントであったが、予想外に受けた。キャラの勝利だ。

 

コントが終わった途端、突然後藤が立ち上がったと思うと、手元の白い何かを投げつけてきた。ショートケーキだった。他にも頭脳警察の社員が現れ、顔に押し当てられたり、投げつけられたりする。一瞬のうちに僕は真っ白になった。

 

ああ、これはおそらく社長が仕組んだものだと一瞬で理解した。

 

僕は過去に後藤からご指名でお叱りをもらっていたから、そのフラストレーションを面白おかしく解消するようなショーとして組んだのだろう。後藤自身も、ショーの中とは言え、僕を使ってストレスを解消するような行動をとったわけだから、今後の当たりは少し優しくなるだろう。なんとも政治的な宴会だこと。

 

地獄の始まり

芸を終わらせて裏手に向かうと、若手の宴会芸出演組が揃っていた。乳首に洗濯バサミをつけて引っ張り合う新卒の男子(東大卒!)の芸、瓦割りを披露する女性社員のチーム。それから帰宅しながら歯磨きをする変態、さんまの姿もあった。

 

さんまは関西弁で言う。

「今回は悪いけど、俺のアナ雪のオマージュが一番盛り上がるな。みんな笑い転げる姿が想像できるで」

 

ニヤニヤしながら自信満々に宣言しているが、僕は別にそんなことはどうでもよくて、シンプルにこの場が過ぎ去ってほしいと思っていた。穏便に、だ。何せ、メインクライアントの親玉を前にして特濃の羞恥プレイを行った直後なのだから。

 

「じゃあ、頑張ってくるで!」

 

そう言うと、さんまは金髪のかつらを被って悠々とステージに躍り出た。サポートのインターン生が、必死にステージの上で何かやっている。ビニールシートを敷き、何かを撒いているのだ。

 

安っぽいアナウンスが流れる。

「さあ、今年流行ったアナと雪の女王から、アナさんとエルサさんが来てくれましたー!」

 

さんまは剣道部出身の女の子と一緒に、ローションでベタベタにした床の上で、氷漬けにした鯖を持ってチャンバラをしていた。凍った鯖についた氷がチャンバラするたびにはじけ飛び、さながらエルサの雪の魔法のように見えるという趣旨のショーだった。もちろん、足元がローションでクソみたいに滑るので、鯖をうまく振ることができない。振りかぶろうとして鯖が手元を離れ、スーンと飛んでいく様はなかなかにシュールだ。

 

最後は残っていた鯖を新卒の女の子が全員で持っていき、さんまをメタメタに叩いて終了した。会場は上々の反応であったが、最近取引を始めたクライアントは引きつった笑いで拍手をしていた。 

 

 

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