もちもち動物園

転職・教育・移住のコツをストーリー仕立てでわかりやすく解説

もちもち動物園って何?

もちもち動物園は、しょうきちが体験したストーリーを紹介しています

 

ども!しょうきちです。僕のブログ「もちもち動物園」をご覧いただき、ありがとうございます。

 

もちもち動物園は、僕の経験談をストーリーにして、労働問題や教育について面白おかしく読んで頂けるブログです。

 

 

ブラック企業の体験談なら「転職先はブラック企業」(連載中)

おすすめ:転職で悩んでいる方、ブラック企業問題に興味がある方

 

外資系コンサルティングファームや大手広告代理店、東大生が集結する人気ベンチャーで遭遇した、地獄のような激務の日々をストーリーにしています。就活イベントでは華々しく見えるあの会社も、僕の会社と同じように、ブラック企業なのかもしれません……

 

「給湯室で頭を洗う」「社長にクズと罵られ、殴られる」「精神科に通う」などのブラック企業で経験できる全てを一通り味わった1年半を濃密に書き残しました。

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子どもの勉強についてなら「 芸人先生奮闘記」(連載中)

おすすめ:子どものいる親御さん、教育関係者の方

 

ひょんなことから中学生に勉強を教えることになった僕。紆余曲折を経て編み出した「必勝法」や「子供とのコミュニケーションの方法」をストーリーにして書いています。

 

使いやすかった参考書、教育サービスについても書いていますので、親御さんから教育関係の人まで面白おかしく読んで頂けると思います。

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転職テク・就活テクを学ぼう

おすすめ:転職志望者、就活生

 

転職するときのテクニックやコツについても書いていますので、ぜひ読んでみてください。

 

僕は元々コミュ障なので、「面接無敗」とか「15連勝」みたいな体験は書けませんが、苦手だった面接の通過率を上昇させるような「苦手つぶし」コンテンツには自信があります!

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たくさん読みたい方は転職テク・就活テクのカテゴリをチェック!

 

 

そろそろ移住、してみる?宮崎移住

おすすめ:地方移住を考えている方(特にアラサー世代)

 

地方移住、実は僕もやってみました。僕は東京⇒宮崎への移住です。

 

地方移住したらムラ社会でいじめられた、地方移住したら不便すぎて困った等、色んな記事が公開されていますが、果たして僕の宮崎移住はどうでしょうか?

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たくさん読みたい方は宮崎移住のカテゴリをチェック!

転職先はブラック企業最終話「夢のホワイト企業」

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前回の話はこちら

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僕は面接にそなえ、ホテルの中で資料をつくっていた。

 

職務経歴書や履歴書の他に自分が入社したらどんなことができるか。これをパワーポイントでまとめておいたのだ。そして、次長からのヒアリングをもとに、具体的な改善案を記載した。

 

結局のところ、面接では「入社後のギャップなく活躍できる」ことをイメージさせれば勝ちだ。なので、

 

採用の歩留まり改善(エントリー→内定までの母数をどう増やしていくか)は、WEBマーケティングの知識をつかうとこんな風に解決できます 。

 

と、現在会社がかかえている課題をできるだけ具体的に提示し、自分の知識でどこまで改善できるかをまとめた。

 

面接は営業だと思っている。だから、自分というツールを使って会社にどんなソリューションを提供できるかをきちんと提示したい。僕はこんなことができます、それによってこんな効果が出ます。利益がいくら出るので、僕を雇ってもペイできます。

 

面接の流れをイメージする。言える。大丈夫。

 

最終面接

 

オフィスに通されてから間もなく面接が始まった。まず、第一関門。いきなり難関と聞かされてきた、取締役の面接だ。

 

なんでわざわざこんなとこまで来たんか?

 

宮崎弁で少し威圧感を感じるが、内容はシンプルだった。僕の育ちについてと、なぜ入社したいか。あとは取締役の昔話に笑顔でうなずくだけ。

 

(若干強調された)僕の素直さに安心したのか、取締役は20分足らずでOKを出した。案外あっけない難関であった。

 

次に事業部長。経理も担当する、大手金融出身者。社内で切れ者とされる人物……らしい。が、前日に作成した資料を見せると、「すごいねえ」と一言だけ言って終了。一応志望動機も聞かれたけど、「いいねえ」しか言わなかった。10分足らずで終了。

 

最後に社長。何を聞かれるかとおもったが、「ウチに入りたいとけ?(入りたいんだよね?)」と言われ、ハイと答えると終了。社長は満面の笑みで会社の自慢をし、意気揚々とデスクにかえって行った。

 

最後にもう一度取締役が現れ、「人事担当」の文字が入った採用通知をくれた。学生時代から憧れていた人事に、ようやくなることができたのだ。

 

こうして僕は内定した。

 

これで上場企業の正社員。年収も前職よりアップ。やりたかった人事。次長が言うには有給取得率は70%を超えるらしい。スーパーホワイト企業に就職だ。

 

もうブラック企業とはおさらばである。

 

おめでとう。君の実力なら、すぐに役員になれるよ。まずは1年後に係長になろう。私がすぐに引き上げるから。年収もちょっと経てば600万を超えるからね。

 

面接の後の飲み会で、次長はそういった。

 

ありがとうございます、お役に立てるように精一杯頑張ります。

 

僕は次長と握手した。この夜のビールはことさらにうまかった。

 

「転職先はブラック企業」完結

以上、「転職先はブラック企業」完結しました!

 

会社の在籍期間(1年2ヶ月)よりも執筆期間(約3年)の方が長くなってしまいましたが、なんとか完結させることができました、、、笑

 

第一話が2015年の6月なので、だいぶ昔のように感じます。

 

76話分のストーリーになったので、1記事2000文字だとすると14万文字超。文庫本1冊分が13~14万と聞いたことがあるので、相当膨大なボリュームになりました……

 

もしよければ、再度読み直して見て頂けると嬉しいです。 

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その後(「地方移住したらブラック企業」に続く)

こうして僕は入社してから1年で係長になり、採用数を前年度200%超えを連発。今は最年少部長就任を目指して頑張っている……

 

と、なるはず、でした。

 

しかし、世の中とは甘くないものです。モノは言いようとはよく言ったもので、前職を凌ぐ波乱の毎日が待ち構えていました。

 

次章、九州・宮崎でのブラック企業奮闘記、「地方移住したらブラック企業」に続きます!今後もどうぞよろしくお願いいたします!

転職先はブラック企業第75話「宮崎入り」

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最終面接は宮崎の本社にて行われるという。

 

僕は旅行でも行く気分で、意気揚々と飛行機に乗り込んだ。

 

初めて訪れる宮崎の地はメタクソに暑かったが、暴力的に旨く殺戮的に安いうどんに感動したし、電車も乗り心地は良かった(乗車率50%を下回りそうな勢い)し、かなり快適だった。

 

次長はわざわざ僕に電話をしてくれ、街で一番だという飲み屋に連れて行ってくれた。

 

真っ黒に焼いた地鶏(旨い)、実は有名な宮崎カツオのたたき(旨い)、焼酎(旨い)、〆の親子丼(旨い)。ビール、ビール、ビールがすすむ。調子に乗ってキンキンのエクストラコールドを頼み、アツアツの焼き鳥と一緒にゴクゴクとやる。もちろん旨い。

 

親子丼で〆たけどもまだまだ食い足らず、初めて見る「辛麺」の店に興味津々でなだれ込む。塩ラーメンのようなあっさりベースのスープ(料理酒がきいている)とありったけの唐辛子をミックスしたようなもの。見た目はラーメンだが、宮崎では絶大な市民権を得て別ジャンルとして認識されているらしい。

 

これもまた旨く、暑い中ハフハフ食べる激辛カレーのような、強烈なカタルシスを感じた。辛麺の具はニラ、卵、ミンチ鶏肉。この素晴らしい3連コンボが響き、これでもかと唐辛子をまぶしたスープを飲めば、これはもうやめられない。中毒症状が出てしまう。なぜこれが東京でウケていないのか、極めて不思議である。

 

次長は僕の食欲に苦笑しながら、面接について教えてくれた。どうやら、最終面接は「3本勝ち抜き勝負」であり、事業部長、取締役、社長と面接を続けてやるらしい。なかなかすごいことだ。

 

事業部長は正直、そこまでキレる人間じゃない。でも、気をつけるべきは取締役。この人は社長の兄弟なんだ。この前もいったけど、物凄く人を見抜く力がある。私以上だ。だから、気をつけていこう。

 

僕は辛麺をすすりながら、ウムウムと頷いた。

 

そこから会社のお金でとってもらったホテルで夜を明かし、翌日13時からの面接にそなえた。いざ、決戦!

転職先はブラック企業第74話「詐称」

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僕の転職活動は、性格診断という思いがけない伏兵によって窮地に立たされていた。

 

性格診断などで、ここまであたためた案件を棒に振るのか。納得できない。しかし、どうしようもない。

 

僕の計算ミスは、不毛な診断に向けられたフラストレーションに比例しておびただしい数になっていた。人事の決定権を持つ取締役には、弁解してもどうにもならない数字らしかった。

 

次長は黙って考え込み、ううん、とかう~ん、とか、ひたすらに唸っていた。女性の管理職もそれにならって口をつぐんだ。僕も何か言おうとしたが、言葉が出なかった。自分のシンプルなミスで二人の気分を害していることを悔いた。

 

どうにもならない事実と、どうにかしなければならないという焦り。それらが部屋の酸素濃度を奪い、僕らの冷静さと思考能力を削っている。

 

なんとかしましょう、仕方がない。

 

次長は吐き出すように言った。僕ははっと彼の顔を見た。試験用紙をカバンから取り出すと、僕に差し出してくる。

 

これって、今ちょうど解いたものと同じ……

 

そう。そのとおり。これを家でもう一度解いて、ウチの会社に送ってほしい。

 

なんということだ。点数の詐称をやるということらしい。

 

うちの取締役は鋭いからね。だから、私達がマルを付けなおしたりすると、その筆跡などから「察して」しまうかもしれないんだよ。だから、うまいことやろう。君を入れない手はないんだから。

 

こうして、僕は自宅に帰ってから「全て答えを知っている計算問題」と「全てアタリの回答を知っている性格診断」を、98点くらいの点数が出るように最新の注意を払って解き直した。

 

これはこれで非常に不毛な作業であった。が、不毛な作業を強いる企業を変革するには不毛な作業が必要であるという、なんとも皮肉のこもった事実を知り、納得もできた。

 

後日、郵送で試験を送付後、間もなく「合格」の連絡が来た(当然)。

 

ついに僕は最終面接ということで、宮崎の地に向かうこととなった。

転職先はブラック企業第73話「慢心相違」

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次長との面談は東京と九州をあわせて3回に渡って実施された。

 

その間、次長は終始僕を褒め続けた。

 

うちの会社は結構トップダウンだから、最初から人事というのは難しいかも知れない。でも、必ずしょうきちさんと人事をやりたいと思ってる。だから、心配しなくても良い。必ず引っこ抜くから。

 

こうしたありがたい言葉を聞く度に、僕はうっとりした。

 

事あるごとに次長は僕のことを「一緒に会社を改革する同士」と言ってくれた。実は、次長は僕よりも20歳も年上である。経験からして、どう考えても同士というのは釣り合わない。

 

しかし、それでもなぜか、次長はひたすらに僕を同士として扱ってくれた。

 

夢を壊すような話かもしれないけど、正直うちの会社はそこまで華やかじゃないんだ。保守的な人も多くて、宮崎の気質に似てのんびりとしているところも正直ある。だから、私は入社して以来ずっと我慢してきた。自分を隠してね。

 

自分を隠して、ですか…… 

 

次長の言葉の裏には、消化不良のため息を感じることができた。おそらく、納得がいかないことも多かったのだろう。

 

でも、私もずっと我慢を続けるつもりはない。しょうきちさんのような仲間を増やしていって、健全な新陳代謝を促したいんだ。うちの会社が更に大きくなっていくためには、それしかない。

 

会社は一枚岩ではない。

 

今までのベンチャーでの業務はわかりやすかった。頑張らない奴はカス、結果を出せないやつはゴミ。利益に対してフルコミットすることこそが唯一の指針だった。そこには揺るぎない、ベンチャーだからこそあるシンプルな目的があった。そういう点で、あのブラック企業はわかりやすかったのだ。

 

しかし、次長の言葉は、会社がそんなに簡単ではないことを教えてくれる。組織は人が増えれば増えるほど、年月を重ねれば重ねるほど、ところどころがサビて融通が効かなくなってくるらしい。

 

頑張りたくない人間も、仕事が好きじゃない人間も色々入ってきてしまって、「せっかく仕事なんだから、頑張るべき」というシンプルな理論で動かないのだ。なぜなら、動かなくても給料は入ってくるのだから。

 

だから頼むよ、しょうきちさん。あなたみたいな、若くて色々新しいことをやりたいっていう人を求めているんだ。

 

次長はいつもそう言った。そして、僕も、力強く「はい」と答えた。

 

適性検査、そして面接へ

次長の温度感も高まり、もはや「入社前提」で話が進むようになったころ、適性検査の話があった。僕は品川まで呼び出され、会議室で適性検査を受けることになった。

 

渡されたのはクレペリン検査。ひたすら計算問題を解いていくという、小学校の時にやらされるようなアレ。それから、昭和の印刷会社が刷ったまま何十年も改定されてこなかったような古臭いマークシート。

 

ああ、こういうところが古いんだなあ、と思った。

 

次長は「こんなもの、本当はどうでもいいんだけど、上がうるさくてね」という。僕も笑って答え、ペンを持った。

 

ところで、僕は不毛な行為には激しい憎悪を感じる質で、こうした無意味な適性検査も例外ではない。だから、時間の限り計算問題を解き続けるような心理的負荷の大きい(そして、入社の関門としての機能を果たさない)検査など、ヘドが出るようなものだと感じていた。

 

僕の姿勢は5分刻みで大きく傾き、ため息が漏れた。

 

全ての検査が終わり、次長と歓談する。隣では、女性の管理職がマークシートのスコア計算のようなものをやっていた。

 

僕はこの不毛な検査から開放され、次はいつ本社に行きましょうか、等と次長と話していた。

 

そのとき管理職の女性が次長にスコアを渡してきた。

 

しょうきちさん。

 

次長の表情が少し曇る。

 

このスコアじゃ、うちの採用基準にあっていない。どうしようか……

 

なんということだ。あの計算問題で落とされることになるのか。僕の目の前は真っ黒になった。

 

次長は僕にスコア表を見せてきた。スコアにはところどころ赤丸がついている。

 

見ると、8+6が13になっていたり、9+7が15になっていたりする。延々と解き続けることで集中力が欠如し、イージーミスを連発していたのだ。こんなことで落ちることなんてない、そう信じ切っていたからこそ生まれた失態だった。

 

自業自得だ。

 

でも次長。こんなことで不合格になんてならないですよね。たかが適性検査ですよね……

 

そう言おうと顔をあげた時の次長の顔は、想像以上に険しかった。

転職先はブラック企業第72話「新天地」

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スカウトメールをくれたのは、某サービス業の人事次長だった。電話での面談では、僕のことをいたく気に入ってくれ、ぜひ会って話したいと言ってくれた。

 

これは自分にとって結構貴重な体験だった。というのも、転職サイトのスカウトメールというのは基本的に「形式的」なもので、単純な応募の勧誘でしかない。スカウトメールを受信したにも関わらず、「選考の結果、お見送りになりました」等と書類選考で不採用になるケースも多い。

 

だから、今回のようなガチガチのスカウトにあたったことで、僕の気分は高揚した。

 

ブラック企業に使い捨てられて、新卒3年目で2度目の転職活動。そんな僕をいたく気に入ってくれる会社があった。この事実は、傷ついた僕の心をサロンパスのように優しく包み込んだ。有効成分が物凄く染み込んでくるのを感じた。

 

こういう時、やるべきことがある。向こうが会いたいと言ってくれたとき、こちらも物凄く会いたいと言ってやることだ。僕はすかさず電話した。

 

次長、私、九州に行きます。ぜひ早く会って御社のことを知りたいので、お時間をいただけますでしょうか。

 

この電話は効果テキメンで、丁度福岡で合同転職フェアをやるから、そこなら会いやすいだろうと場所を指定してくれた。

 

でも、まだまだ選考が進んでいるわけじゃないから旅費は出ませんよ。それでも大丈夫かな?

 

問題ございません。ぜひ御社の事業所も回っていきたいと思いますので!

 

その時の僕は、例えるならきっと、やる気に満ち溢れた純粋なるモチベーションの塊であり、アホと無垢の濃縮ブレンドであった。

 

いざ、九州

1週間後、僕はジェットスターに乗り、福岡駅のアミュプラザにて次長たちと会った。人生2回目の九州。ブラック企業の夏休みで由布院やら別府やらを回った以来だ。メシがやたらとうまく、温泉があり、過ごしやすい。

 

会場に入ると、次長は採用担当の管理職の女性と一緒に僕を迎えてくれた。

 

ようこそ九州へ!

 

次長は初対面の僕に対して、陽気に言った。少し背が低く、お腹がぽっこりと出ている。その体型と丸メガネと柔和な表情から、まるで「メガネをかけたスーパーマリオ」のようなとっつきやすさを感じた。

 

僕はブースに案内され、次長と女性と一緒に1対2の面談を受けることになった。

 

面談と言いつつ、それは完全に面接の体だった。

 

退職理由などについて、職務経歴書を見ながらつぶさに聞かれた。僕はなかなかに緊張したが、ブラック企業での苦労があったことを詳しく伝えた。もう長時間労働はできない、月に500時間も働くことなんて無理だと正直に伝えた。

 

私はこれ以上、死にそうになりながら働くのは難しいです。ですから、挑戦できる裁量がありながら、社員の負荷を受け止められる企業体力がある御社は、私にとって貴重な職場なのだと考えています。

 

これは僕にとっての賭けだ。

 

職歴を汚した僕ができることなんて、死にものぐるいで働くことくらいだろう。しかし、僕は自分でそのカードを捨ててしまった。長時間労働はできません、過度な残業もゴメンです。そう、明確に宣言してしまった。

 

これを聞いて、おそらく多くの面接官は「こいつ面倒くせえな」と思うだろう。しかし、こうでも言っておかないとホワイト企業にはたどり着けない。これで嫌がられたら、それまでだ。僕は息をのんだ。背中に汗をかきながら、次長の返答を待った。

 

いいじゃないですか。私もね、前の仕事で働きすぎて、体を壊したんですよ。

 

次長は柔和な顔を一層にしわくちゃにしながら、僕に笑いかけてくれた。

 

長時間労働については心配いらない。うちはきちんとタイムカードも使っているし、上場企業だから、無茶をすると労基に怒られてしまう。残業代はきちんと出るから心配しなくてもいいよ。

 

何ということだ。

 

これが噂でいう、ホワイト企業というやつなのか。

 

僕は息をのんだ。捨てる神あれば拾う神あり。

 

ついに神は、僕をブラック企業の地獄から救ってくれるのだ。

転職先はブラック企業第71話「敗北」

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情報保護規約

マネージャーの機械的な手続きは続く。

 

手渡されるのはハローワークの資料。それからよくわからない文書を何枚か。

 

お互いの意欲を限界まで削ぎ落としたような、無味乾燥な手続きが30分ほど続いていく。

 

最後に、「情報保護規約」と書かれた紙が渡された。

 

情報保護。僕は紙に顔を近づけ、文字の羅列を凝視した。

 

書類には、

会社の誹謗中傷について、ネット上に書き込まない

法律関係事務所に訴えない

などとあった。

 

会社にとって都合の悪い情報を隠し、その漏洩を守るための規約。それがA4の両面にびっしりと記載されていた。

 

ここまで労働者をこきつかっておいて、都合の悪い情報は漏らさないように念を押してくる会社。

 

僕は急に腹が立ってきた。

 

全てを会社の都合の良い話でうまくまとめていきたい、というような、自分勝手な論理がある。それに僕は絡め取られ、うまいように扱われている。

 

屈辱だ。この憎むべき事実が僕の脳内を支配して、僕の思考は停止した。

 

残業代、今まで支払われていませんよね。 

 

僕は咄嗟に言った。

 

36協定を結んでいるので残業代は問題ないはずですよ 。もしもそちらが法的手段を使ってくるのなら、こちらも容赦はしませんけどね。

 

と、突き放すように言ってきた。

 

僕は突然怖くなり、

 

検討します 

 

と一言だけ言った。それしか返せなかった。

 

マネージャーの目は泳いでいるようにも見えた。でも、僕は36協定なんて何かわからず、どう対抗すれば良いかもわからなかった。

 

敗北

僕は何もできず、私物の入った重い重い紙袋を抱えて家に帰った。

 

勝てるかどうかもわからない、証拠も揃いそうな戦いに、僕は挑むべきなのか。

 

そう思うと、裁判をやろうと意気込んでいた気持ちも萎えてしまった。

 

弁護士の長澤先生にもなんと言っていいかわからず、相談の予約も取れなかった。

 

打つ手がない。

 

僕はブラック企業に負けたのだ。

 

 

 思わぬスカウトメール

失意の僕は、悩んだ末、ビズリーチという転職サービスを開いた。

 

とりあえず転職サイトでも見て、前に進んでいる気分になろうと思ったのだ。

 

ビズリーチの特徴は、企業からのスカウトが来るという点で、今では主流になった企業からのスカウト機能をいち早く本格始動させたサービスだった。

 

そのメールボックスの中に、一通のスカウトを見つけた。

 

募集職種は人事係長候補。勤務地は、なんと宮崎県。

 

文面には、

 

是非お話したいので、電話で15分時間を頂戴できないでしょうか。

 

との文字。

 

これを見た僕の心は躍った。学生時代の友人も宮崎に移住して楽しそうにしている。

 

わけのわからないブラック企業に所属したことで、職歴に傷をつけることになってしまった自分。

 

自分が人事となり、自分のような人間を、少しでもなくしていけたら。

 

そう思い、僕はスカウトメールに返信した。

転職先はブラック企業第70話「弁護士先生ごめんなさい」

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証拠が揃わないことには裁判は戦えない

 

弁護士のもとには何度か通った。しかし、メールも、出退勤記録もなく、僕の武器に成る情報はほぼなかった。

 

最初は柔和に対応してくれた弁護士先生も、段々と顔が曇ってくる。

 

「しょうきちさん……もう少し頑張って証拠を探してください」

 

先生はため息を吐き出すように言った。しかし、僕はどうすればよいのだろう。アカウントをロックされ、ログが取れない僕にとって、証拠を探すことは困難だった。

 

いや、困難というより、苦痛だった。

 

辛いのだ。この作業が。終わりのない消耗戦だ。

 

弁護士先生へのプレッシャーと、見つからない証拠に挟まれているこの状況から、僕は逃げたかった。

 

ブラック企業からのメール、そして退職届

そんなある日、ブラック企業からメールがあった。

 

手続きの関係で、一度出社していただけませんか?難しいようでしたらカフェでも構いません。

 

最近入社した、メガバンク出身のマネージャーからの連絡だった。

 

思えば、僕は病気を理由に休職をしたまま。退職の手続きはまだとっていなかった。

 

こんな会社に居続けるつもりはなかったので、僕は「承知しました。カフェでお願いします」と短く返信した。

 

カフェに出向くと、マネージャーは大きな紙袋を手にしていた。

 

紙袋には僕の使っていた寝袋、マグカップ、シャンプー等と、会社に泊まり込むためのグッズが入っていた。手に取ると、ずっしりと重い。

これが僕の戦っていた印なのだ、と思った。

 

キーの印字がかすれたダイナブック、交互にたまっていレッドブルとモンスターエナジーの空き缶。枕代わりにも使った資料ケース……

 

めちゃくちゃな戦いの日々が、もうすぐ終わるのだ。

 

マネージャーはテーブルの上に退職届を広げ、こちらにペンを渡してきた。

 

力の入らない指で、なぞるようにサインをする。

 

はい、どうも 

 

マネージャーはお釣りの小銭でも受け取るように退職届をしまいこんだ。

転職先はブラック企業第69話「ブラック企業社員の裁判対策」

 

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裁判の準備をしよう

僕は先生に言われるがまま、裁判の準備にとりかかった。

 

ブラック企業を許すわけにはいかない。どうにかして、社会的な制裁を加えてやる。そう思いながら、PCを開き、当時のデータを探し始めた。

 

当時、僕の予定は全て会社のGoogleカレンダーに記録していたから、そこを開いてキャプチャを取る。そうすれば、僕の異常な残業実態はすぐに明るみに出ると考えた。

 

1ヶ月毎のキャプチャを入社から今までとるだけ。そんな簡単な仕事だと思っていた。

 

しかし。

 

会社からの妨害

なぜか、自分のGoogleアカウントが開けない。会社の情報にアクセスできないのだ。冗談ではない。ノートパソコンに置いた手が止まり、目が泳ぐ。

 

なんということだ。まさか、会社は僕の動きを予想していたのか。

 

ブラック企業といえど、さすがはエリート集団の集まりである。嫌なところで仕事が早い。

 

一瞬で終わると思えた残業記録の収集は、いきなり頓挫した。

 

証拠収集の方法を改めて考えねばなるまい。

 

メールアカウントさえも確認できず。証拠を集められない

ネットで調べていると、メールのやりとりも業務時間の証明になることがわかった。やりとりをしているのなら、少なくともその時間帯は働いているだろうということらしい。

 

しかし、そもそもGoogleアカウントにログインができないから、メールを見ることもできない。

 

こうなると会社の入退室の情報をもらう、という方法になるのだが、うちの会社にはタイムカードもなければ出退勤管理すらもない。

 

過剰残業を示す、ログを取る手段が、ないのだ。

 

精神的に参っていた僕にとって、この途方もない証拠探しはとてつもなく苦痛だった。裁判判例と法律の条文の間を右往左往する日々は、誰も解けない方程式を延々と解くような孤独な戦いだった。

 

なぜこんなことをしているんだろう。

 

法律を守らないのは会社なのに、なぜ僕がこんなことをしなければならないのか……

転職先はブラック企業第68話「ブラック企業社員の法律相談」

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ブラック企業社員の法律相談

弁護士バッジが輝いている。僕の目の前にいらっしゃるのは、まさにそう、弁護士先生。

 

グレーのスーツに、僕より少し高いくらいの背丈。柔和で優しそうな方だったのだが、僕の心境はというと、

 

うわあ……

 

だった。震えていた。

 

何も弁護士の方に不安を感じただとか、嫌な気分になったとかそういうことではない。迫力に震えているのだ。

 

会社に向けた闘志はなんというか、風前の灯レベルに消えそうだった。法律という、巨大で質量感のある矛をもたげた関羽雲長を目の前にしているのだ。僕の思考は黄巾の一兵卒よろしくスッパリキッパリ停止した。

 

こんにちは、お話は聞いていますよ。弁護士の長澤です。

 

名刺をいただく。これはすごい。弁護士の名刺だ。すごい法律パワーが込められている感じがする。

 

永遠に感じられそうな自己紹介のあと、僕は席につき、現状を報告した。

 

月500時間の労働はなかなかですねえ……。十分に悪質です。しかも、社員に対して罵詈雑言ときている。それは体も心も壊しますね。

 

長澤先生は最初は恐ろしかったが、彼のやわらかなカウンセリングに僕は次第に心を許し、全てをぶちまけていった。

 

大丈夫、そこまで無茶な働き方をさせることは、法律が許しません。それに、他の社員の方も、同様に苦しんでいるのでしょう。彼らを救うためにも、がんばりましょう。

 

先生は僕の肩をたたいてくれ、笑いかけてくれた。

 

今までやられた分、やり返しましょうよ。

 

救われた。僕は緊張が一気にほぐれた感じがしたのと、仲間が増えた感じがして、温泉にでも入ったように心が安らいだ。

 

面談の最後に、長澤先生は次にやるべきことの指示をくれた。やることは一つ。今まで超過時間働いてきた勤務時間を証明できるものを、なんでもいいからまとめること。

 

一緒に頑張りましょう。

 

見送ってくれる長澤先生の笑顔を背中に、僕はエレベーターを降りていった。

 

 

転職先はブラック企業第67話「はじめての法律相談所」

 

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法律相談所でブラック企業対策

Kさんからの紹介を受け、僕は四谷駅に向かっていた。

 

多くのビジネスマンが歩いていて、タクシーを呼んでは新宿方面に流れていく。

そんな中、僕だけがパーカーにジーンズで、よくわからない格好をしていた。

 

小さなビルに「四谷法律相談センター」の文字を見つける。足の遅いエレベーターは7階に向けてじわじわと登っていく。

 

法律。なんと重い響きだろうか。僕は幸いながら法律に抵触することなく行きてきた。しかし、その未知の領域に、今から足を踏み入れようとしているのだ。

 

やろうとしていることは悪いことではない、それはわかっている。それでも、なんだか大それた、身の丈にあっていない大きなわけの分からぬものと握手するように思えて、僕は巨大な不安に襲われた。

 

7階につくと、透明なプレートに「四谷法律相談センター」の文字が印字されていた。僕はどこを見たら良いかよくわからず、どう入ったらいいかもわからなくて、オフィスに踏み入れた右足を伸ばしたり引っ込めたりした。

 

「どうなさいましたか」

 

受付の女性から声をかけられる。僕は、なるべく平生を装って「予約したしょうきちです」とこたえた。

 

案内されたソファでの長い長い5分間のあと、僕は個室に通された。個室はガラス張りでありながら、絶妙なすりガラス加工がしてあって、相談者の顔は外から見れないようになっている。なるほど、プライバシーと透明性のせめぎあいとはこういうものなのか、と思った。

 

軽いノック。僕がはいと答えると、40代くらいの男性が入ってきた。胸には、弁護士バッジ……!

 

 

転職先はブラック企業第66話「弁護士に相談」

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エンジニアのKさんは、僕の前職の先輩で、このブログの読者でもある。いつもアドバイスをくれる先輩で、前職に勤務しているときは何度もお酒に連れて行ってもらった。

 

「休職してるんだって?」

 

「はい……」

 

都内のスペインバルに入ると、早速僕の休職の話題になった。Kさんは僕のブログを呼んでくれているから、僕の心情は既に分かってくれている。僕は今までの苦悩を吐き出した。話すたびに、自分が辛い環境に負けておちぶれていく無能な人間だと思えた。

 

「大丈夫、今はきつくても、なんとでもやっていけるから」

 

Kさんは僕のことを励ましつつ、ブラック企業に対抗する術を教えてくれた。弁護士、である。以前法律を学んでいたKさんは、僕に知り合いの弁護士を紹介してくれたのだ。

 

「今までの残業代、全部計算してみなよ。多分、300~500万くらいになるでしょ。今までやられたことの仕返しくらいにはなるんじゃない?」

 

はっとした。Kさんの言葉は沈んだ僕の心に一片の光を宿した。仕返し。そう、仕返しだ。馬鹿にされ、落ちぶれ続けた僕でも、捨て身のカウンターという一手があるのだ。

 

「やります。きっと、やります」

 

僕の心情は「絶望」から一変し、「復讐」に満ちていた。復讐することで、自分があの会社に在籍していたことを精算しようとしていた。とにかく、早く仕返しがしたい。

 

Kさんは弁護士の在籍する事務所の連絡先を教えてくれ、アポをとるようにいってくれた。

 

 

芸人先生奮闘記5「勉強が辛い。でも頑張ると、こんなにいいことが……」

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テスト勉強3日目。親御さんの期待を受けて

3日目に入る前に、たまたま友人が

Bくんのお父さんに会ったという。

 

お父さんからはこんな話があったそうだ。

 

「Bを塾に入れても絶対に1日でもう行かないって言うと思ってたんですよ。でも、それが2日目も自分で行くって言い出して。こんなの考えられませんでした」

 

 

ハァーーーーーーン!!!!(心のなかで轟く魂の叫び)

 

 

なんということだ。

早くも講師冥利だ。

 

こんなにも早く、講師としての喜びを

感じてしまってもいいのだろうか。

 

「Aくんも、楽しそうに通っているしね。」

 

ハッハァーーーーーーン!!!!

(心のなかで轟く魂の叫び、すなわちカタルシス)

 

 

ああもうこれ何ていうの。

 

僕のこの喜んでいる姿はきっと、

駅の前とかに「労働の喜び」像として置かれても

全くもって問題ないくらいお手本的に

労働の喜びを表しているよ。

 

ここまで言ってもらえたら、やるしかないじゃないですか。

そう、やるしかない。点数を上げるしかない。頑張ろう。

 

数学と英語。苦手教科を克服できるか? 

初日のテストが数学だったので、簡単に理社の復習をした後に

数学をやる。

 

苦手だという数学は、いかがなものなのか。

 

英語のスペルのように根本的な苦手ポイントがあった場合、

この1日だけで駆け抜けるのはほぼ不可能だ。

 

テキストを広げて、昨日と同じように口頭で僕が問題を出す。

「4a+b=c+a、これをbについて解きなさい」

 

さて、どうだ……

 

……

 

……

 

……

 

……

 

……と、解けてる!

 

 

 

「4a+b=c+a、これをbについて解きなさい」

みたいな単純な問題なら、Aくんは楽勝で解けるのだ。

 

しかし、問題なのは文章題だとわかった。

 

「3つの連続する奇数の証明」などが、できない。

そこで、僕は、

 

「なあAくん」

 

「はい」

 

「証明むずい?」

 

「はい」

 

「それじゃあやらなくていいや」

 

「!?」

 

というわけで、証明を放棄して

シンプルな問題を100%回答させることに

集中した。

 

せいぜい証明問題なんて出ても2問程度である。

100点を目指すならまだしも、今の状況を考えたときに

英単語をきちんと書けるようにしたほうが

圧倒的にコスパがいいはずだ。

 

したがって、数学は基本をおさえた後、英語にむかった。

とにかく英語だ。英語ができれば怖いものなしである。

 

必殺ローマ字読み暗記法。英語はもう怖くない

さて。次は英語だ。

 

前日にローマ字読み暗記法でひたすらに英語を勉強したので、

この日もひたすらにローマ字読みを頑張る僕ら。

 

「~の他に、は、えるせ(else)だね」

 

「…えるせ」

 

「え~!他にもあんの~!?って感じでいこう。えるせ……」

 

「えるせ……」

 

「そう!他にもあるの?だり~!は~、え…るせ……」

 

「は~、え……るせ……」

 

こんな感じである。しかし、

見事なまでに日本語訳はできるから、

もしかしたらずっと単語と英作文だけ

やっていればいいのではないかと思った。

 

ちなみに国語は簡単に漢字を復習して終了。文章題は

時間があったらたっぷりやりたいのだが、

残念ながらたった4日間のカリキュラムに

それを詰め込むのは無理があった。

 

ちなみに中学の国語のテストは教科書ワークをやるだけで

点数がべらぼうに上がるのでお試しあれ。

 

だってこういうワークを2、3回種類やるだけで、

だいたいのテストの問題が網羅できてしまうのだから。

中学教科書ワーク 光村図書版 国語 2年

中学教科書ワーク 光村図書版 国語 2年

 

 

縮まるお母さんとの距離

そんなこんなでこの日も授業終了。

やはり、苦手な英語をやるとAくんは

疲れが出てしまうようだが、まあ大丈夫。

明日で泣いても笑っても最後なのだから。

 

帰り際、お迎えに来てくれたお母さんが、

嬉しい話をしてくれた。

 

「Aがね、私に数学の公式をやたら話してくるんですよ。bについて解くっていうのは~とか。こんなこと今までなかったんですけどね~(笑)」

 

アハッハァーーーフッフッフーーーン!!!!

(心のなかで轟く魂の叫び)

 

なんということだ。こんなに疲れているような

顔をしているのに、家ではなんだかんだ言って

勉強してくれているのか。

 

「昨日は頑張って1時間くらいやったみたいですよ!」

 

と、自慢げに言ってくるお母さん。よほど

嬉しかったのだろう。今まで勉強したことの

ない子どもが、テスト勉強をしているのだから。

 

乗り切ろう。明日が最後だ。

 

疲れてごろ寝しながらでも学べるスタディサプリ

部活の後だと、疲れていると何もしたくない…… となりがちですが、そんなときにオススメなのがスタディサプリです。

 

寝る前の15分間で一コマ学べるのがスバラシイです。

 

この講座なんか、90秒でtheとaの違いがわかります。


スタディサプリ 【英語】90秒でわかる!特別講義 関講師

 

キャンペーンもやっているのでオススメ!

 

芸人先生4「動画で勉強するってスバラシイ」

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テスト勉強2日目。疲れるのはまだ早い

 

2日目にそなえて、僕は塾で昼からある動画を見ていた。

それはxvideなんとかでもdmなんとかでもなく、

「ある男が授業をしてみた」というYouTube動画。


【社会】  歴史-39  江戸時代① ・ 基本編

 

これ、本当にすごい。1つ1つの動画がコンパクトにまとめられていて

15分以内で見られるし、わかりやすいし、何より

中学の5教科が全単元載っている。もちろん無料。

 

全てを高クオリティで無料公開してくるその心意気に、

YouTuber、アフィリエイターとしての鏡を感じた。

 

この動画を参考に、わかりやすい授業の流れを考えていたのである。

 

Aくん登場。昨日よりも朗らかな表情。

1日目は歴史をガッツリやったので、

2日目は歴史の復習と理科を1時間で済ませ、

そしてできれば英語もやろうと考えていた。

 

ちなみにAくんは英語が苦手である。当初は理科と社会だけ

注力してもいいと思っていたが、初日の感じを見ると、これは

全教科対策してもいいかもしれない。

 

そんなことを考えていると、Aくんがやってきた。

初日の緊張していた感じはなくなり、柔らかい表情。

 

とりあえず、一発目。

 

「江戸時代の武士の特権は?」

 

「名字と、あと、えーと……」

 

「よーし、覚えてるかな~♪」

 

「帯刀!」

 

「せいかーい!!やればできるじゃーん!!」

 

昨日帰りがけにやった武士の特権についてもきちんと覚えてきたらしい。

 

流れを意識させたら歴史は買ったも同然

Aくんと歴史の復習。忘れているかと思いきや、

見事に覚えている。8割、9割の記憶をきちんと

キープしている。お見事。

 

歴史はやはり、流れだ。

ストーリーを意識させれば定着が段違いに良くなる。

 

織田信長でいえば、

鉄砲伝来→桶狭間の戦い→天下統一

のように、流れで覚えさせるととても強い。

 

  • ○○したから勝った
  • ○○作ったから○○した

という風に、流れを作るのだ。

意外と流れで結びつけて覚えていなかったり、

言葉の意味がわからないから記憶が定着しなかったりする。

 

だから、

 

じゃあ、楽市楽座の楽ってどういう意味?

 

と、たまに意地悪な問題を出してみたりする。

 

楽っていうのはね、ルールをなくしたり緩くすることだよ!

例えば、アイスを1日1個しかたべちゃいけないのを、

1日3つまでにするみたいなこと。

 

楽=規制緩和の意味だから、

その印象を植え込むために小話を

ちょくちょくはさむ。

 

こうすることで、記憶の定着が進む上に、

楽市楽座とは何かを説明せよ、

みたいな記述問題にも強くなる。はず。

 

これが、英語か……テスト勉強、早くも暗礁か

理科も同様、授業前ではやっぱり

3割程度しかわからなかったものが、

何回か質問を繰り返すだけで圧倒的に伸びる。

 

塾講師の仕事とは、言わずもがな、

勉強を教えることなのだが、それは

生徒が記憶するための情報整理を

手伝う仕事だな、とも思った。

 

「いいね!じゃあ英語行こうか!!」

 

英語のテキストを受取り、まずは簡単な日本語訳から

やってもらおう。

 

「They went to there.」

 

「彼らはそこに行った」

 

「She had breakfast this morning.」

 

「彼女は今朝、朝食を食べた」

 

「やるじゃん!」 

 

日本語訳は完璧だった。なんだ、意外とできるんだな。

そう思って、今度は英作文をやってもらおうと思った瞬間。

 

驚いた。スペルミスが頻出してしまうのだ。

 

1年生のときに習った英単語も、結構な頻度で

スペルミスしてしまう。

 

だから、何度か出題してみても、

英作文で一発で正解することはほぼなかった。

 

どうしよう。

 

そうやっていると、Aくんの表情にも変化が見えた。

 

Aくん、フルマラソン終わったみたいにくっそ疲れてた。

 

テスト勉強、早くも頓挫か

何度か英作文を繰り返すことで、

集中力が切れてしまったのだろう。

 

僕が出題しようと問題を選んでいる時、隙を見せると

後ろを向いたり、柔軟したりしてしまう。

 

どうすればいいんだ。

 

今やっている一問一答スタイルだと、

単語をスペルミスするたびに、

リズムに狂いが生じる。

 

リズムが狂うと、Aくんのテンションも下がる。

しかし、特定の範囲のスペルならちょっと勉強して

挽回できるが、範囲を問わないとなると対策が非常に難しい。

 

なるべく早く、この泥沼を回避したい。

 

そう思う間に、残り時間があと10分を切った。

 

その時、咄嗟に聞いた。

「Aくん、単語、どうやって覚えてる?」

僕は中学生の時、英語を無理やり

ローマ字読みをして覚えていた。

 

例えば、Languageなら「らんぐあげ」のように。

 

彼はどうなのだろうと思って聞いてみたところ、

「……?」

とのこと。特に覚え方はなかったようだ。

 

なので、一緒にローマ字読みでスペルを復習してみることにした。

「Beautifulは、べぁうてぃふる!さあ、一緒に!」

 

「べぁうてぃふる……」

 

「もっと大きな声で!」

 

「べぁーうてぃふる!」

 

「よーし、今度は一緒に!せーの!」

 

「「べぁーーうてぃふる!!」」

これで、スペルを書かせてみたら、

 

合っているのである。正解なのである。 

 

これは来た。

勝利の兆しが見えた!

 

英語はうまくいく。ローマ字で徹底的に覚えさせよう。

 

 

とは言え、Aくんが疲れていたのは友人も

感づいていたようで、

 

「Aくん、ヤバいくらい疲れてたな……」

 

と言ってきた。

 

終了時間になると、道具をしまうのが早い早い。

都会の生意気な中学生みたいに反抗してくるわけではないが、

なんとなく嫌な雰囲気を感じていた。

 

 

 

芸人先生奮闘記その3「お母さんに頑張っている姿を見せるんだ!」

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お母さんに頑張っている姿を見せるんだ!帰りの際までお勉強

そんなこんなで1日が過ぎた。成果は、正答率4割→9割程度。

一問一答問題だが、予想以上の伸び。素晴らしい。

 

これならいけるんじゃないか。

本当に、上位を狙えるんじゃないか?

 

わずかな時間で生まれる確かな手応えに、

嫌でも期待が募る。この勢いがあれば、

自宅でも勉強してくれるはずだ。

 

そう思ったとき、お迎えの合図。

AくんとBくんのお母さんが、車で迎えに来たのだ。

 

よし、終わり!その合図に、Aくんの表情に笑みがこぼれる。

達成感のあらわれだと嬉しいのだが。

 

お母さんは、正直あっさり

せっかくなので、お母さんの前で問題を出してみた。

 

「江戸時代の武士の特権は?」

 

「名字と、あと、えーと……」

 

「刀!」

 

「あ、帯刀だ!!」

 

「OK!絶対明日おぼえてこいよ!」

 

これは僕がちゃんとAくんとコミュニケーションとりながら

教えていることのアピールでもあり、Aくんがちゃんと頑張っていることの

アピールでもあった。

 

しかし、お母さんはあっさりと、またよろしくお願いします、と

Aくんを乗せていってしまった。

 

そうか、意外とあっさりなのか。

仕方がない。まだ1日目なのだから。

 

へとへとの僕らと卵かけご飯

終わったね……と、疲れ果てた僕らは顔を見合わせる。

とりあえずメシだ。

 

ご飯はたきたてのご飯と卵。それにカップラーメン。

疲れ果てた僕らは無心でかき込んだ。

 

友人と僕は食べた後、お皿を片付けることなく

そのまま眠りに落ちた。

 

教えるってめちゃくちゃ疲れる

中学生に勉強を教えてわかったのは、教えることってめちゃくちゃ疲れるということ。

 

例え一問一答を出しまくるだけでもめちゃくちゃ疲れるので、疲労感が半端ないです。

 

もし「塾に通わせずに家で一問一答を出せばいいや」と思ったとしても、1時間教えるだけですぐに気が狂うでしょう……

 

とは言え、塾に通わせるとなると毎月2万程度、夏期講習なども含めると年間30万ほどかかってきますので、なかなか家計的に辛いはず。

 

スタディサプリ+5分の口頭問題で節約しながら成績を上げる

 

スタディサプリ は超有名予備校講師の講義が見放題で月額980円。PCかスマホがあればいつでもどこでも講義が受け放題という神サービスです。

 

例えばこの現代文。僕はこの解法がすごすぎて震えました。


スタディサプリ高校講座 【現代文】90秒でわかる!特別講義 小柴講師

 

講義の質の高さは折り紙つきなのですが、問題としては「見ているだけで定着するのか?」という問題。

 

確かにクオリティは高いものの、動画の授業を継続して見ていられるのか?という不安はあると思います。

 

そこでオススメなのが、「要点を口頭で説明させる」こと。

 

スタディサプリにはいつでもダウンロードできるテキスト(これも無料!)があるので、動画を見終わった後に、テキストの項目を指差しながら、生徒に説明させればいいのです。

 

例えば、「刀狩り」の項目があったら

刀狩りってなんだっけ?

と質問すればよし。

 

こうすることで、子どもも必死に思い出そうとするので、記憶の定着度が違います。さらに、質問を毎日繰り返すことによって、動画を見る時の集中力も上がるでしょう。

 

動画を見た後の5分間で、980円/月のスタディサプリのコスパを更に上げることができます。オススメ!